‘今度の土曜日お祭り行く?’
‘毎年近所の友達と行ってるの、会うのは別れてからでいい?’
‘わかった、それまで航といるから連絡して’
‘はーい’
ハートマークのスタンプをつけてくれたメールの返事だった
俺に可愛い彼女が出来た
オッケーの返事をもらってから毎日メールしている
夏休みだし遊びたいのはやまやまなんだが部活の時間が合わない
電話もしたいが俺の部屋は口うるさい泉がいるからなるべくメールで休日で部活が同じ時間には一緒に登校した
付き合うことは親友の航には報告した
よかったな
といってくれたし、しばらくは内緒で付き合うことに二人で決めた
俺は全然よかったけどあゆみに知られると楓が恥ずかしいと言うから楓の意見を優先させた
中学生で初の彼女……はっきりいって金もない俺達はご飯を食べに行くことも中々できない
父さんと二人の時は食費としてたまにお金を置いていってくれたが母さんと再婚してからは子供も三人になったし節約しないと高校で同時に二人は大変ということでおこづかいは必要な時に渡されることになった
実際普段は使わないけど夏休みはやっぱり出掛けたいのが正直なところだが今週は近所の神社で夏祭りが行われるのでしっかり航と行くことを告げ2000円のお小遣いをゲットできたし……実際付き合って初デート……
やべえ想像しすぎて超緊張するし初キスとかできるかな
優真はベッドの上で枕を抱きしめてみる
「優真、何やってんの?」
「べ、別に……何だよ見んなよ」
「私が入ってきたの気づかなかったんでしょ、やらし優真は枕なんて抱いちゃってさ、なんか妄想してたな」
「別に……」
「やっぱり部屋は別がいいね、家賃がいらないからって優真のお婆ちゃんの家に引っ越してきたけど部屋数たりないよね、優真も一人でしたいことあるでしょうに、かわいそう」
「そりゃ一人部屋がいいよ、でも仕方ないだろ一人暮らしできないんだから金ないし」
「まーね、あっ夏祭り行くんだって?」
「えっ、まあ行くけど……誰に聞いた?」
「お母さんだよ、優真が行くって行ってたけど泉は行かないの?って聞かれたから」
「お前行かないのか?」
「部活が延長なんだよね、コンクールが来週だから」
ほっ、楓から聞いたんじゃないのか
「何?」
「いや、航と行くよ」
(本当のことだしな)
「泉も楓と行きたかった~」
と言いながら二段ベッドを上がっていく



