一学期も終わり終業式の日に表彰式が行われた
すげえ、楓のやつ三つも賞状もらってる、頑張ってんだな
やっぱすげえや、個人競技は頑張った程だな
あれほど入部を嫌がってたとは思えないよな、一度決めたら頑張るところは楓のいいところだし人の意見もきちんと聞けて素直で可愛いよな
ん?また俺可愛いって久々に思った
午前中で学校は終わり優真は楓にメールを送る
‘今日部活2時の再登校の時間?’
‘うん、2時’
‘部活前に少し会える?12時過ぎくらい’
‘いいよ、神社でいい?’
‘オッケー’
楓は神社へ走って行く
「ハアハア、ごめんね遅くなって」
「いいよ、昼食ってたのか?」
「うん、ハアハア、おばあちゃんが持って来てくれるんだけど今日遅くて……」
「ばあちゃん家近いのか?」
「うん、五分くらいなの、優真くんはお弁当食べた?」
「食べたよ」
「泉は?」
「まだ家にいたよ、もう出る準備してきたから俺は直接いく」
「だから補助バック持ってたんだ」
「お前にメールしたんだけど既読つかなかったから……」
「ごめん、多分必死で食べてた、えっ、携帯持ってるの?」
「いや、学校見つかったらやばいから家出る時に置いてきたよ、時計は持ってきた」
優真はバックから腕時計をみせる
「あっ、私何も持ってこなかった」
「いいよ、今日賞状たくさんもらってたから話そうと思ったんだよ、おめでとう」
「ありがとう」
楓はにっこりと笑った
「でも、優勝はどうしても出来なくて……もうちょっとがね、団体も二位だったし、個人も三位が二つで……悔しい」
「充分頑張ってるよ、お前やっぱり負けず嫌いなんだな(笑)」
「負けず嫌いだけど勝てないんだよ、クラブチームの練習も外部コーチの練習も夜行ってるんだけどね」
「おっ、頑張ってるじゃん、今のクラス楽しい?」
「まあまあ、優真くんは?」
「一年のほうがいい、航も楓もいたし」
「誰といるの?」
「太田ってやつ、席が後ろだったから」
「私は知らないや、小学校違うほうかも」
「……あのさ、楓のクラスに俺と同じ名前のやついるじゃん」
「うん、笠井祐真くん」
「メールとか入ってんの?」
「入ってる」
優真は楓の細い肩を持つ
「絶対間違えないで!」
楓はびっくりして目をパチクリさせた
「(笑)間違えないよ、字が違うもん、それに優真くんはお気に入りに入ってるから」
「あっ、……俺も……入れて……るけど」
楓の肩を抱いて距離が近いことに気づいて優真は照れて手を放す



