何処かにいるかもしれない高校生の独り言



シャクっと瑞々しい音を立てたスイカの上に頬から伝ってきた別の雫が1滴落ちた。


はっとして咄嗟にそこそこ大きいスイカを2つ口の中に詰め込んだ。

もごもごする口の中を長い時間かけてゆっくり飲み込んだ。




「ガリッッ………」


歯と歯の間で何かが砕ける音がした。

勢いでスイカの種も一緒に噛んでしまったみたいだ。



「うわ…苦……」


顔をしかめつつもういっそ全部噛んでしまえと
苦い種の味と
ほぼ消えてしまったスイカの甘さを噛み締めながら一緒に味わって口の中を空っぽにした。