いつも通り、ボタンはかけ違えてるけどね

でも、ネクタイは最近学習したようで、まあまあ結べている

さ、私も準備しなきゃ


……*°…*☆………・……*°…*☆………・


「ん〜っおいひい!今日もあーちゃんのごはんは最高だねっ」

「ありがとありがと、喋ってる時間なんてないから、早く口に突っ込んじゃって」

「んむぐっ」


毎日のように私に手間をかけさせる奏多だけど、こうやって"おいしい"って言ってくれたり、満面の笑みでご飯を頬張るわけだから、なかなか憎めないのよね

ちょっと意地悪に早く食べろとか言っちゃうけど、内心かなり喜んでる私は重症だ……

でも、今遅刻寸前なのは事実っ

「奏多、カバン持って、ダッシュ!はい、鍵閉めるよっ!?」


「ふぁーーーい」