限りある命と限りのない願い。

 目の前が暗くなっていく。

 本当に眠るように死ぬんだなあ。

 すべてのことが他人事のように感じる。

 僕はもう満足したよ、神様。

 やりたいこともやれたし、…親孝行はできなかったけれど。

 大事な親友にまた会うこともできた。

 彼との約束、それは『またこの地で再会すること』。

 あの日、彼は泣きながら僕を見送ってくれたんだ。

 でも本当は笑顔で送ってほしかったな、なんてね。

 これ以上の我儘はきっとダメ。

 欲張りになってしまうから。

 お父さん、お母さん最後に…。

 『生んでくれて、ありがとう』

 きっと皆、変だって言うだろう。

 僕は余命宣告されて良かったって思ってる。

 そんなこと本当に言ったら怒られるかもしれないけれどね。