勤務時間が終わると、大きな溜息を吐くと同時に、脱力感に襲われる。
はぁ…
なんとか無事に、一日終わった。
マジ疲れた…
やっぱりこのまま帰ろう…
さっちゃんに、生田さんとの事を話す事になっていたけど、今日は凄く疲れた。
とても話す気力など残ってない。
何とか逃げ帰ろうと思った私は、更衣室へと急いだ。
だが、私の考えなどお見通しらしく、先に着替えを終え更衣室で待ち構えていたさっちゃんに捕まり、私達のお気に入りの、イタリアンレストランへ、私は連れられて来ていた。
そして、私が一通り話すと、さっちゃんはため息を吐いて「そりゃー、生田さんも怒るわ!」と言った。
「え? なんで?
私が何かした?」
「してない。 全くしてないからじゃない?」

