翌日、恭子さんから「今日はなんだかスッキリした顔してるわね?」と言われた。

「あ…はい。
昨夜は早めに寝たものですから…今朝は目覚めも良くて…」

「そう。眠れてるなら良かったわ?
セックスした後は、グッスリ眠れるでしょう?」と言って、恭子は微笑んだ。

確かに、昨夜は気を失ったかの様に、そのまま眠ってしまった。

まるで恭子さんには、私達がセックスした事バレてるみたい。

「恭子さん!?」

「柊真さんから、生田さんに言ってもらったの!
真美さん、頑張り過ぎてるみたいだったから?」

あーそれで…
スッキリしてる私を見て、昨夜したってわかったのね?

「あっ!
今度の土曜日、家におじゃなしても良いかしら?」

「え? 家にですか?」

「ええ。別に良いですけど?
でも、どうして?」

以前、私が酔っ払った時に、ワンコロの世話をお願いした事があった。その時、うちの縁側から見た月が綺麗だったから、お月見をしようと言うのだ。

「分かりました。
稀一郎さんにも言っときます」

「楽しみね?」

恭子さんは、なにやら含みのある微笑みを向けた。