時計の針が進んでいく
気持ちだけが置き去りで
心と体がバラバラなまま
私はただ叫んだ


私は作詞作曲が趣味で、こうして自分で作った歌をノートに書いたりしている。どうしてこんな急いでる時にできちゃうの!?

私は焦りながら、信号が青に変わるのを待つ。一秒が今はとても貴重だ。

信号が青に変わる。私はすぐに横断歩道に飛び出した。

その刹那、耳を塞ぎたくなるほどの甲高い音が近づいてくる。横を見れば、赤信号だというのにトラックが私に向かって突っ込んでくるところだった。

トラックのスピードは、恐ろしいほどゆっくりとしていて、まるでテレビのスローモーションのようだ。しかし、私の体は逃げることができない。

ああ、こんなところで人生が終わっちゃうんだ……。

私は、目を閉じた。