その時、「いた!樹(いつき)!結愛(ゆあ)!」と言いながら、金髪の男の人がやって来た。その後から着物を着た小柄な女性や、かわいい女の子四人を連れたドレスを着たきれいな女性、背がとても高い男性、三つ子の男の子、のんびりした雰囲気の夫婦がやって来る。

「心配したんですよ!」

着物の女性が怒り、二人は「ごめんなさい」と謝る。かわいい。

「二人を見ていてくれて、ありがとう!」

男性にそう言われ、私は「い、いえ!こちらこそ楽しかったですし……」と言った。

「あなた、見慣れない格好ですわね。どこの民族衣装ですの?」

ドレスの女性に訊かれ、私の心臓はドキッと緊張する。他の人たちも女性と同じような目で私を見ていた。

「えっと……日本から来ました……」

反応は、樹くんや結愛ちゃんと同じ。どこにあるんだという話になる。このドッキリ、いつまで続くの?というか今さら気づいたけど、みんな外国人にしては日本語上手ね。

「ねえ、君ってどうやってここに来たの?」

背の高い男性に訊ねられ、私は「へっ!?」と飛び上がる。そして、記憶を辿っていった。