漫画のように小鳥のさえずりで起きるような爽やかな朝は



現役男子高校生には待ってない



耳元で鳴る古い目覚まし時計の耳障りな音に顔をしかめながら俺は不快な音を止めた



今日も、いつもと変わらず学校だ



別に憂鬱なわけでもないし、楽しみなわけでもない



そう、何も感じない



いつものように制服に身を包み、授業を受けて帰るだけ



平日のルーティーン



けど、なぜだろう



最近くもりが多い空が、晴れ渡るように澄んでいるのは