まあまあ、まあまあ
「坊ちゃんすっかり尻にしかれて
おいでですけど、ケラケラケラ」

「ぇ、えええ?
しかれてる~⤵ 」
「早くお帰りになって仲直りなさ
いませ。
時間がたっと仲直りがむつかしい
んですよ 。」

「あっ‼そうだった今日伺う
つもりで、坊ちゃんの好きなプリン
沢山作りまし た。
二人で、仲良くこれ食べて早く
仲直りして下さい。」

子供の頃よくせがんで作って
もらった。カラメルが香ばしくパリッ
としていて、中はしっとり口溶けの
いい絶品プリン

何度も作って見るがツネの味には、
及ばない。
ツネが来たのは小学生4年の頃
生意気盛りの小生意気な俺を叱りつけ
常識を叩き込んでくれた。

ツネも、子供に恵まれず屋敷にきた。
ツネは、一緒に住む両親より俺を
一番に考え世話をやいてくれた。

有難い存在。
そんなツネに肩を押されプリンを
抱えマンションへと帰る。

ふとツネの言葉が甦る。

「尻に敷かれてる?
おれが..

まさか、そんな事あるはずがない。」

小、中、高と知能犯だった。
カミソリ拓成と呼ばれたぐらい
ヤバかった。ツネのお説教の
おかげで・・・

「暴れるなら悪い奴と世の中の為に
なるように、やりなさいまし‼」

その言葉で目が覚め喧嘩三昧の日は、
終わった。

いじられキャラ、に徹して
いじめられ役に回り、呼び出しを
くらった所で、 ボコボコにした。
もう起き上がれない程に。

正体を知ったヤツらが触れ回っても
ひと睨みでおとなしくなった。

ある日
小学生の話し声が耳にはいる。

俺は公園でパンをくっていた。

「おい、アイツまた泣いてるぞ!」

「ああ、舞香だ‼」

「明日からハブるぞ!
面白くなるぞ…。
もっと泣かせようぜ﹏。」

イジメは、1人の言葉ではじまる。

ツカツカと近寄りガキの首つまんで
ニッコリほほえみ‼

「アイツは、俺の嫁だ‼
イジメてみろ‼

お前の家ごと潰すぞ
お前わかるか?」

龍のように凄みが聞いた眼力に
ガキは、小さくなり
オシッコをちびり出した。」

「名前、言え。」


「ヤ、ヤス、前田康夫。」

「おいヤス、ヤバいよ
名前言ったら..

コイツ、カミソリ..」
⋘ジロツ⋙
「スっ、すみません。
イジメはしません。」

そう言って2人でにげていった。
ヤスをおいて逃げなかったもう1人に
拓成は、関心していた。