ごめんね、辛い思いをさせてしまうね。でも、それすらも伝えられない。

ヨースケくんに最後に会いたかった。そばにいてほしかった。ヨースケくんは、二人みたいに泣いてくれるのかな?

神様がもしも願いを叶えてくれるなら、伝えたいんだ。

あのね、えっとね、普段は恥ずかしくてなかなか言えないんだ。

それでも、伝えたいんだ。

「ありがとう。大好き」

目の前が、暗闇に包まれた。



目を開けると、ふわりと優しい風が僕を包んだ。

僕はゆっくりと体を起こす。そこは、美しい草原だった。何百匹の犬たちが、楽しそうに走り回って遊んでいる。

僕の体は自由に動いて、全然苦しくない。ここは温かくて、水も食べ物だってたくさんある。何より、みんな仲良しだ。

ここが、ヨースケくんが教えてくれた虹の橋という場所かな?とてもステキなところだね。

でも、やっぱりヨースケくんにそばにいてほしい。ここでもずっと待っていなくちゃいけないのかな?