「おはよう…」

僕はゆっくりと教室のドアを開けて気だるげな声でそう口にした。僕は家の都合上始発の電車で学校に来ている…僕以外誰も着いてないのは…分かっていた。

実際のこと言うと…今日…学校に行きたくはなかった。何故って?

実はさ…失恋しちゃったんだよ。僕は、昨日まで同じクラスの女の子と付き合っていたんだ。一方的な別れのLINE。ちゃんと話そうと言っても話してはくれず…一方的に別れを告げられ別れてしまった…

僕にも非はあったのだと思う…けれど僕は彼女が好きだった。彼女の好きなチーズケーキを差し入れしたことだってあった…彼女のために頑張ろうとついこの前まで張り切っていた。努力もした…

だけど…現実というのはあまりにも残酷だった…