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「……毎日毎日同じことばっか言って、飽きないのかなぁ、あの人たち」
私は柵にもたれながら晴れ渡った空を見上げて、ぽつりと呟いた。
ここは学校の屋上。
危ないっていう理由で、屋上に続く階段には立ち入り禁止のテープが貼ってあるし、鍵もかけられて入れないようになってるんだけど。
前に私が屋上に来たとき、テープは簡単に乗り越えられて、鍵も壊れてて開けっ放しだったんだ。
本当に屋上に来させないようにする気があるの?って疑いたくなったけど、誰も来ないし身を隠すにはちょうどいい場所だから、よく屋上に来てる。
さっきみたいに、女子たちに何か言われて教室に居ずらくなったときとか、ね。
私は、地味だからっていう理由で、クラスの派手系女子たちからあんな扱いを受けてるんだ。
普段は遠巻きに悪口を言われるだけで、ほとんど何もしてこないんだけど……。
今日は、女子たちの機嫌が悪かったみたい。
風の噂で聞いたんだけど、亜弥って子が最近彼氏と別れたらしいし。
だからいつにも増して、私への当たりが強かったのかなって思う。