あれ?3人目に並んでいた人は早足にどこかへと走って行ってしまった。

…きっとこの二人見てビビって行ったなんだろうね。


3人目の子が走っていった廊下を見つめていると


「お前…」


ランさんは私に話しかけてきた。


珍しいこともあるものだ、そう思った。


「…何でもねえ」


が、すぐに口を閉ざす。


「全く、ランってばハッキリしないわねぇ」

いちごオレを秒で飲み干した輝彦はランさんの代わりに口を開く。


「最近うちのお姫様、何故か生傷が絶えないのよねぇ。理由知らない?」