おかしいな… 何で? さっきまでは平気だったじゃん。 何で手が動かないの? 何で震えてるの? 頭は冷静を保ったままなのに、身体はその逆で震えは止まらないし涙で前が見えないくらい大洪水。 水樹さんには悟られないように身体にグッと力を込めて玄関の扉を開ける。 これで本当に水樹さんとはさよならだ。 「…あのっ」 そこまで言いかけた時だった。 ガタンと玄関の扉が閉まったのは。