「嫌よ、アンタうるさいから」 「はぁ!?なんだと!?」 「まあまあ、行こうか沙織ちゃん」 「はい」 キャンキャンとうるさく鳴く秀虎を残して私は水樹さんの後についていく。 出口まではそう遠くないけど、慣れない松葉杖の私を気遣って水樹さんはゆっくりと私に合わせて歩いてくれた。 出口に差し掛かると、クルッと倉庫内へと身体の向きを変えてペコリとお辞儀をする。 「夜分にすみませんでした」 今が何時なのかわからないけど、きっともうすごく遅い時間なのは確かだ。