空に向かって



秀虎が出て行った入り口からは、入れ違いになるようにランさんが入ってきた。


「見届け人だな」


嬉しそうにそう口角を上げた松田さん。


…なにそれ。私無事に帰れるの…?


そう思ったと同時に、


「いったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


プスっと患部に針を刺された。

「おいおい、暴れるなって」


まじでなにしやがるこの野郎!!


ギリリと松田を睨むと、

「治療だろ」

針をひらりと私の目の前に見せる。

バッカじゃないの!?

一言ぐらい言えや!!