「ちょ、下ろして!私嫌だから!!」 バタバタと階段をお姫様抱っこで上がる秀虎に嫌だと泣いてせがむ。 「あっぶねぇーな!落ち着けって!すぐ済むから」 それが嫌なの!それまでの過程がいやなの! 気づけやばーか!!!! 「沙織!」 それでもバタバタと足を動かす私にしびれを切らした秀虎は大きな声で私の名を呼ぶ。 思わず肩をビクッと跳ね上げた。 「松田の腕は確かだ、頼むからじっとしててくれよ」 困ったように眉毛を下げる。 「…ごめん」