空に向かって


「立てる?」

そう手を伸ばしてきた水樹さんの手を取ると、
カツオ1号、いいや秀虎はガルルーと犬さながらの吠えを披露した。

「離して」

「嫌だ!」

「…秀虎、お願い」

「嫌だ!!」


そんな秀虎を力ずくで剥いだ坊主。

「あ、どうも…」

ぺこりと頭を下げると、坊主は言った。

「やぁーだ!アンタ足血まみれじゃなーい!足からも生理ってあるのねぇー」

…坊主が…言った?

キョロキョロと辺りを見回してみるも、女の子は居ない。

むしろ私一人。