「沙織!沙織!!」 懸命に呼ぶ彼の声が段々と遠くに聞こえてくる。 苦しい、苦しいよ… 今まで生きてきた中で一番苦しい気がした。 部活の練習よりも、朝の意味のないジョギングよりも、風呂上がりの腹筋よりも、なによりも苦しかった。 うっすらと苦しいながらも、目を開けると心配そうに覗き込む秀虎に、何故かコップに水を入れてこっちに持って来ようとする水樹さんに、何事かと野次馬で私たちをみている倉庫内の男の子達。 そんな光景に心の中で笑う。 なんだこの状況って。