「誰だお前」 真ん中に立つ、黒髪の長身と目が合う。 えらく威圧的な物言いだ。 「…………」 どこにでもいるよね。こういう人。 部活の先輩にもいる。こういう人。 「無視されてるね、蘭」 黙っていると、茶色にも金にも見える頭髪のやつが隣に立っている坊主にボソリと言う。 黒髪の長身は“ラン”さんと言うらしい。 「誰だっつてんだろうが」 先ほどより威圧感は増し、私を睨むように目を細めて見る。 こ、怖い…シンプルに怖い。 無視、じゃなくて怖くて声が出ないの!!!