「沙織は立たなくていいよ」 立ち上がろうと足に力を入れると、水樹さんが私の腕を掴む。 「…でも」 「水樹の言う通りだ、じっとしてろ」 私はそれ以上言葉を発せなかった。 だって、二人の目が先ほどとは全く違ってギラギラとした目になっていたから。 外から聞こえるバイク音がだんだんと近くなり、爆音と共に、倉庫の中へと数台のバイクが入ってきた。