空に向かって



「まあ答えたくねぇなら仕方ねーな」

そう言って秀虎は笑った。

こいつはバカだけど、嫌な事を無理やり聞き出そうとしないし、何より気遣いができるバカだ。


ホッと心の中で安心しきっている時だった。


倉庫内にいた男の子達が、外から聞こえた大きなバイク音を聞き、みんな一斉に立ち上がった。

…水樹さんと秀虎を除いては、だけど。


な、なに?

急にみんなが立ち上がった事により、私は何故か自分も立ち上がらなければ、そう思った。