「もうちょっとで着くからもう少し頑張ってね」 背負われている私にそんな言葉を投げかけてくれる水樹さんは本当に優しい人だと思う。 私はその言葉を信じて、少しだけ水樹さんに身体を預けて目を閉じた。 寝るわけではないが、疲れからか瞼を開けているのもしんどかった。 「着いたよ」 その言葉に瞼を開けて、顔を上げるとー… 「………」 絶句。 「うるさいけど楽しいところだから」 笑顔でそういう水樹さんは私を背負ったまま中へと足を踏み入れた。