「時間勿体無いし暑いから早く行くわよ」 折れてない逆側の腕を掴むと、歩幅を合わせつつ倉庫内へと私を連れて入る。 心の準備なんて、照彦はさせてくれない。 腕を引かれて歩いていれば、もう既に倉庫内へと入っていた。 「お疲れ様です」 「遅かったスね」 なんて言葉をかけられる照彦は、 「アンタ達もお疲れ様〜」 緩い言葉を掛けながら、二階へと続く階段を上っていく。