空に向かって



「あるけど、どこ行くの?」

「秘密」

ベンチから立ち上がった秀虎はまた私のカバンを持ち歩いていく。

後ろから追いかけると、それに気がついた秀虎は私の歩幅に合わせてゆっくり歩いてくれる。