空に向かって



「昼まだだろ?」

まだだろ?ってアンタね…

まだ授業終わってないんですけど?

…不良ってそもそも授業でないんだっけ?


「行くぞ」

「え、ちょ…」

気がつけば秀虎は私の腕を掴み、歩幅は合わせつつ靴箱へと向かう。

「ちょちょちょ、」

「あ?」