「、…びっくりしちゃっただけ」
たしかにビックリはしたけど、泣くほどではなかったなぁ、なんて思ったりもしたけど。
ここはこれで誤魔化したかった。
「あっそ、早く外出るわよ。こんなところずっとなんて気分悪くて居られないじゃない」
付いて来なさい、と命令口調の照彦は先に先にと足を進める。
目指すは出口。
あとをついて出口をくぐれば、中には入りきらないくらいの紅蓮連合の旗をバイクに掲げる集団が夜の倉庫をキラキラと照らしている。
その中央には水樹さんが青木を愛おしそうにお姫様抱っこをして、ランさんはダルそうにタバコをふかして、秀虎は足元に転がる松木に何かを話しかけていた。
周りの子たちは、みんな姫が帰って来たことへの喜びを分かち合っていた。


