一番奥の部屋を出ると、すぐ目に飛び込んできた光景は残酷なものだった。
松木の手下達は紅蓮連合にズタボロに負けていて誰一人意識がなかった。
人数は5人しか見なかったが、今ここに倒れているのは30人くらい。
どこにこんな仲間が隠れていたのやら。
だけど不思議なことに紅蓮連合の連中は誰1人床に伏せるものはいない。
平然と他愛のない話をしていたり、青木の無事を確認してホッと胸を撫で下ろす者がいたりと族としてはかなり強いことを表していた。
「凄いでしょ?ここの連中は」
呆然と立ち尽くす私の真横に立っていたオネエの照彦は誇らしげにそう言った。
「はい」
凄い事なんてずっと前から知っていた。


