「とりあえずここから出るぞ」 秀虎は奥にいた松木をいとも簡単に担ぎ上げ、部屋から出て行った。 「千代…ちょっと我慢しててね」 「…う、ん」 ボロボロの青木をお姫様抱っこして颯爽とかっこよく部屋から出て行った水樹さんの後ろ姿を見てまた心が泣いた。 寂しい?悲しい?羨ましい?…ううん。 違う。そんなんじゃない。 そんなんじゃないんだよ… 私にとって水樹さんはー…多分もっと大切。