「お前は嫌だろうが‥‥お前は父さんの子だ
だからどうか‥‥親の責任を少しでも果たさせて欲しい‥‥」
仕送りが親の責任かと問われれば‥‥
何も言う言葉なんてないけど‥‥
「俺はさ、父さんにも幸せになって欲しいんだよ
だからさ無理しないで良いって言ったんだ
仕送りが無理だと判断したなら止めても良いからね
父さんには護るべき家族がいるんだからね」
「ありがとう玲音‥‥
俺は許される親じゃないのに‥‥」
「許すとか許されないとか‥‥もう止めようよ父さん‥‥
誰が何を言ったとしても‥‥関係ないよ
俺達は俺達の信じた明日へ逝くしかないんだから‥‥
だから父さんももう‥‥責任なんて感じなくて良い
幸せを感じて生きて下さい
家族の幸せを考えたのなら、その次は自分の幸せも考えて下さい
俺は‥‥あなたが不幸になるのを望みません」
「‥‥玲音‥‥」
「誰も不幸になる必要などない
父さんの新しい家族も‥‥父さんも‥‥
母さんは今、毎日が幸せそうだよ
友達と飲みに言ったり女子会を満喫してるよ
バツイチ同盟なるものを立ち上げて、バツイチの友達と楽しく愉快に過ごしている
俺は楽しそうな母さんを見るのは好きだよ
だからさ父さんも‥‥楽しく幸せに生きてよ
もう何も背負わなくて良いよ
俺は俺で生きて行ける年になるよ‥‥
後少ししたら‥‥俺は父さんが母さんと結婚した年になるよ
そしたらもっと解る事もあると想う‥‥
俺の知らない所で‥‥生きていた父さんの苦悩も解るかも知れないし
‥‥解れないかも知れないけどさ‥‥
それでも‥‥想像する事は出来るよ
そしたらまた話をしようよ父さん
だからさ幸せになりなよ!
俺が羨む位‥‥幸せになってよ!」
