亮平は「で、どうよ?お前の母ちゃんは再婚とかしねぇのかよ?」と問い掛けた
「今は女子会が楽しいから、それ所じゃないってさ
リア充弾けろ!って酔っぱらって帰って来るのは‥‥勘弁だけどさ、幸せそうだからさ、まぁいいっかって想ってる」
「‥‥それはそれは‥お互い苦労するな」
「だが、あと少しで‥俺達も大人の仲間入りになる‥‥
子供の頃は‥‥大人って遥か遠い‥‥手の届かない世界の住人かと想っていたけど‥‥
それも夢じゃない年になった」
「だな、嫌でも年は取るし大人になれる
だが、大人には誰にもなれるが、大人の責任を取れねぇ大人が多すぎるのは事実だ
俺等は‥‥そんな大人にはならねぇでいような‥
もし、俺が‥‥責任を取れねぇ大人になったらさ、お前がぶちのめしてくれよ!
俺はお前が責任を取れねぇ大人になったら、ぶちのめすからさ‥」
「あぁ、そうしような!」
どんな大人になるかは‥
己の気心次第
色んな大人を見てきて、そう想った
だから‥‥
大人になるのは怖い
大人になんかなりたくない
だけど人は嫌でも年を取る
嫌でも大人へと踏み出されて逝くしかない
だから俺は‥‥心から幸せだと想えない事はしないときめている
