悟史は亜依に 「幸せにしてくれ」と言った 幸せにするでなく、幸せにしてくれ、だった 亜依は笑って 「なら私の事も幸せにしてね!」と言った どちらか一方的な約束じゃなく 二人で幸せにして逝こうと言う約束が嬉しかった 歩いて逝こう 亜依と真依を抱き締めて悟史は想った 強い元妻を瞼の裏に焼き付けて‥‥ 大人の顔をして立っていた息子の顔を脳に刻み付け‥‥ 悟史は明日を夢見た