亜依は吹っ切れたのか笑っていた
そして思いがけない事を口にした
「悟史さん、私も働けます
だから‥‥助け合って‥真依も育てて‥‥
玲音さんの援助もして行きましょう」
「え‥‥別れる気だったよねお前‥‥」
「ええ、あなたの家庭を壊したのは私達だと想ったから‥‥
でもあなたの奥さんに逢って‥‥既に前へ前へ歩き出してる姿を見て‥‥
私も歩き出さなきゃと想ったの‥‥
籍を入れるかどうかは、真依のタイミングもあるし、今は考えてないけど‥‥
やはりあなたには親としての責任を放棄して欲しくないと想いました‥‥
玲音さんに対してもね、あなたが親なのは変わらない
だから‥‥何時か‥‥あの人のお子さんならば笑って仕方ないな父さんって許してくれるっても知れない
だから‥その日まで頑張りましょうあなた‥‥」
「亜依‥‥」
悟史は亜依の胸に顔を埋めて泣いた
自分が作った罪なのに‥‥
共に許される日まで頑張ろうと言ってくれたのだ‥‥
悟史も歩き出す決意をした
歩き出そう‥‥
今はしんどくても辛くても‥‥
明日を信じて
一歩ずつ一歩ずつ‥‥
進んで逝こう
この罪は許される日は来なくても‥‥
明日を信じて
幸せになろう
