玲音は黙って総てが終わる光景を見ていた
真依 は‥‥家庭が歪だった理由を知った
本妻さんがこの家庭で、自分達は近所の人が噂してる愛人と言う立場なのは本当なのか‥と考えていた
口さかない人達が親切に教えてくれるのだ
そしてそんな人達はレッテルを貼るのだ
『愛人の子』と言うレッテルを‥‥
亜依は真依の手を取ると、家を出て行った
その後を悟史は黙って着いて出て行った
近いうちに悟史もこの家を出る
この家の解約をするのは悟史の役目だった
亜沙美と話し合い、そう決めた
悟史は亜依の家に行って、解りきった答えを聞く事にした
悟史は二人に捨てられるのだ
それが自分がして来た事に対しての贖罪だと想っていた
亜依は真衣と黙ってテーブルの前に座った
この家は悟史の援助を受けようとしなかった亜依の抵抗なのか、質素なモノしかなかった
少しの衣装ケースと卓袱台
亜依と真衣はその卓袱台の前に座っていた
悟史も何時もの自分の席に座った
