月曜日
出張を終えて帰って来た悟史に亜沙美は
「お話があります!」
と元気な声で話しかけた
まるで結婚を決めた時に惹かれた、あの明るい太陽の様な笑みを浮かべていた
悟史はキッチンテーブルに腰掛け話を聞く事にした
またどうせ玲音か何かの事だろう
そんな安易な考えだった
亜沙美は一枚の紙を取り出すと
「書いて下さいあなた!」と言った
悟史は目の前に置かれた紙を凝視した
その紙は離婚届だった
「何の‥‥冗談?」
「あら嫌だ!
冗談でこんな紙を用意する訳ないじゃない!」
亜沙美は笑っていた
とても美しい笑顔だった
妻を美しいと想った
こんなに美しかったのかと想った
「理由は?‥‥離婚して欲しい理由は?」
悟史は己の愚かさが解らないのか?
はたまた、浮気がバレていないと本気で想っているのか?
何故離婚届を突き付けられたのか、解っていなかった
「あなたもこの家と美咲町との往復は大変でしょう?
真依って子だったからしら?
あの子もそろそろちゃんとしてやらないと、学校で虐められるわよ?」
言葉もなかった‥‥
