もう、うじうじ明日を考えるのは止めた
大人になれないと嘆くのは止めた
そんな時間を送るのは勿体ない
だから新しいスターとを切りたいのだ
合格の手続きをして家に帰る
パートから帰った亜沙美は夕飯の支度をしていた
それを手伝い、食器を並べる
母と自分の分だけ並べる
そして出来上がった料理を盛り付け、食事を始める
玲音は「合格してました、春からは高校生です」と母に合格を告げた
「おめでとう玲音」
亜沙美は喜んでいた
だから玲音は切り出した
「母さん、もう良いです
離婚して下さい‥‥春からは母さんの姓になり入学したいです
途中で姓が変わるのは嫌なので‥‥そろそろ答えを出してくれませんか?」
亜沙美は玲音の言葉を‥‥
心の何処かで予期していた
だがいざ切り出されると‥‥驚きは隠せなかった
「答えを出さないとね‥‥」
亜沙美はそう言い呟いた
もう玲音の為と言う大義名分は通用しない
