拭き終わり、戻ろうとした頃、

外で物音がしました。

どうやら、手紙が届いたようです。

シンデレラは、少し早足で戻り

リビングにいた2番目のお姉さんに

声をかけました。


「あの、お姉様」

「なによ。」


こちらに一度も顔を向けず

鏡と口紅片手に答えます。


「お手紙が届いたみたいで。」

そう伝えるとお姉さんは黙って立ち、

玄関へ歩いていきました。