そう静かにその場を離れた。


後ろから雪の声が聞こえた気もするけど


知らないフリをしておいた。




「水樹!!!」


母さんの怒声が響く。


今日は何をしてしまった…。


「今日、雪が教科書わすれたって!」


え?僕は3回も見直した。


絶対忘れ物などしてないはずだ。


きっと、出して勉強したんだろう。


「怒られたらしいわ!!!」


「ごめんなさい」


僕は、何もいわなかった。


自分で言うのもなんだけど、小さいながら、反抗するのは無駄だと分かっている


「これが続いて、ストレスが溜まって倒れたらどうするつもり?!」


「すいません、今後ないようにきをつけます…。」