「ごめんね、水樹…」


申し訳なさそうな顔で雪が僕に謝る。


「全然、それより一人にさせてごめんね。今度から絶対離れないから。」


「水樹…いいんだよ…別に…」


だめだよ。雪は体が弱いんだから。


そう言いかけてやめた。


「水樹、今日ね、僕、いつもよりね体が重いんだ…。」


雪の顔が曇る。


「ね、水樹。僕死ぬんだよね?」


涙目になりながら言う。


「何言ってるの、心配ないよ。」


僕はそっと抱きしめる。


僕が雪を守らなくてはならない。


「でも…」


「だいじょうぶ、僕がいるから。」