「今日は外、晴れてるっぽいよ」 そう言いながら近づくと、不意に彼女がこちらを向いた。 上目遣いで俺を見る、寝起きの彼女。 髪が乱れ、際限なく不機嫌そうな表情をしているが、 それさえ可愛く思えてしまう。 彼女のこんな姿を見れるのは俺だけなのだ。 目線を合わせようとベッドの横に屈むと、あることに気づいた。 彼女の目が、赤い。