俺と喋らない彼女との幸福な生活。

無言。


「…あんまり気が乗らない?」


「ああ、大丈夫だよ。そういえば、格闘ゲーム得意じゃなかったよね」

 
忘れていた。

うまくコントローラーを握れないらしく、技術を要するゲームは苦手なのだ。



「じゃあ、お前の好きなボードゲームは?だめ?」


無言。



「…それとも、なんか甘いものでも作ってあげようか?」


無言。