俺と喋らない彼女との幸福な生活。


「どう、美味しかったでしょ?」


朝食の片付けが終わり、ソファでぼんやりと寛ぐ彼女の隣に座る。


「料理始めたの最近だけど、結構上達早いでしょ?やっぱ、お前のためだからかな」

「友達にも器用だって、よく言われてさ」

「…あ、ごめん」

「友達って、女じゃないからね?」

「そもそも、お前以外の女と話したりしないし」