アイリスがビオラの研究所で暮らし始めてから数日が経った。アイリスは普通に眠ったりご飯を食べたりしない。しなくても生きていける。

アイリスには寿命は存在しない。壊れない限り、アイリスは動き続ける。

ドーーーン!

今日も研究所は煙に包まれる。ビオラの助手をしているアイリスはいつものように咳き込んだ。

「ビオラ、何してんの!?」

アイリスはビオラに向かって言う。ビオラは咳き込みながら「どうだ!完成したぞ!」とドヤ顔を見せた。

「何…これ?」

アイリスは、ビオラの手に握られている音符型の髪飾りを見つめた。

「これを髪につけて歌うと癒すことが出来る髪飾り!傷でも心でも癒せるよ!」

「でも、こんな小さなものでここまで爆発する?」

アイリスはさっきの爆発を思い出しながら言った。ビオラは「え、何でだろ…まぁ、試作だから使えるかどうか分からないけどアイリスにあげる」とアイリスに髪飾りを渡した。

アイリスは「ありがとう」と微笑みながら言った。