ほら、そういうところ。 私の事好きでもないのに、優しさ振りまく。 「そ、そういうの結構だから!!」 「え、先輩…」 恥ずかしさと虚しさで、私は先に学校まで走って行ってしまった。 ◆ 「あ、おはよう梓。またあの後輩くんと来たの?」 この子は私の友達の望美(のぞみ)。 「のぞみ〜〜。また優しさ振りまかれた〜。」