「あ、こんにちは」 挨拶され、俺はどうもと頭を下げた。 「あれ、リョウくん? 待ち合わせまでまだ時間あるよね?」 姉が慌てて出てきた。 「うん、そうなんだけど・・・ 浴衣を着るって言ってたから 1番最初に見たくて来ちゃった。」 出ていくタイミングを逃した俺は 玄関に立ち尽くす。