おそらくスナック的なお店なんだと思う


生まれてこの方1度も
スナックへ行ったことのない俺は
興味を持ちつつも足を運べないでいた


数ヶ月が経ち旧友を飲みに誘ったら
彼女との記念日だとかいって断られた



そういえば彼女ってしばらくいないな俺


仕事を始めてから欲しいとも思わなかったな


。。。



嘘だ 彼女ほしかった。笑
うん 彼女ほしい!!!笑

こんなつまらん日々を幸せにしてくれるのは
ネットに転がってる動画ではない!
彼女と言っても過言ではないのだ!



落ち着こう



俺にゃ出会いもなけりゃ金もねぇんだ

はぁ。。。


とりあえず今の仕事、帰宅、晩酌という
ルーティンに何か刺激を与えなければ
前には進めない気がした


その時ふとあの店へ行こうと思ったのだ




店はこじんまりとした一軒家の一階にあり
外観は白く赤い文字で店名が綴られている

俺がその店に行った時にはもう
スタンド花は置いていなかった


店内に入るとそこには
70歳は超えるであろう爺さんが2人と
50歳くらいの女性が1人が
カウンター席に座っていた

カウンターは9人座りくらい

俺は思い切ってその女性のとなりに座った


価格表があるとこ見るとセット料金ではなく
普通の居酒屋感覚で会計する店らしい

お酒も料理もそんなに高くない


カラオケは一曲200円、7曲1000円と
懐かしい感じのシステムだ


と、こんな感じでどう歳の離れたお客たちと
溶け込んだら良いか分からず
俺は店内を眺めていた

まずは瓶ビールを頼んで
一杯目をママさんについでもらった


こうゆうスナック的なお店の女性店長は
1人でお店を切り盛りしていて
昔からママって呼ばれる風潮がある


ママさんは消して美人という見た目ではないが

ビールを注ぐ姿、御通しの小料理をお皿に盛る姿

様々な一面で品と愛情を感じる素敵なママさんだ



おそらくこの爺さんたちはこのママさんたちに
会いに来ているに違いない


どんな話でも話が終わるセリフは
だいたい『ねぇ!ママ!』だった

男はいつまでたっても女性に甘えん坊なんだな