「良い事ではあるが
今、あまり泣き過ぎると脱水症状を起こすぞ」

「……泣かせたのは榊です」

「言うようにもなった」


破顔して、からかうように言う榊につられて私も笑う

そんな私を見て、榊は一瞬

驚いたような、感動したような顔をした後
嬉しそうに目元を和らげた


……後から、その嬉しそうな表情の理由が
私が榊の前で初めて笑ったからだってことに気付いた




日が沈み

辺りが暗くなる頃にようやく体調が回復した

それまで榊はずっとそばで介抱してくれていた