私のかみさま

なんとなく、ただ気になってるだけで


思い悩んだような横顔や
泣きそうに感じた声
何かに怯えるように震える身体


自分の勘違いかもしれない
見間違いかもしれないそれが
どうしても、頭の中に張り付いて消えない


また、それを見るのは嫌だと思った


今も、どこかでそんな顔を
してるんじゃないかって想像してしまって

泣いてる姿が簡単に想像できてしまって



胸が苦しくて、気持ち悪い



「大丈夫です」

「大丈夫には見えない」

「特別な事があったわけじゃないんです」

「けど、何か思うことはあったんだろ?」

「それは…」

「聞くこと位は出来る
無理して話せとは言わないが」

「…」





「なるほどな」



…………結局、話しちゃった……



どうにも、このひとには甘えてしまう



「…。前に言っただろ?
お前と、ばあさんの孫は色んな意味で近いって」